2019.10.10 22:02シェンムー3 シェンムーという物語 ~莎木という木に咲く(筈の)莎花という花~シェンムーというゲームがある。1999年に発売されその後のオープンワールドゲームの元祖とまで言われる伝説のゲームだ。当時におけるその作り込みの凄さはここに細かくは記さないが、それはもうとにかく手が凝っていた。プレイしながら何度、そこまでする?と思ったかわからない程だ。街には時間があり、街の人々にはそれぞれの生活があった。まるでその街の匂いがわかるほどの作り込み、それは子供心にも変な感動を与えた。そ...
2016.04.17 09:564.17 RIZIN.1&グラップリングダブルバウトについて4.17 名古屋。昨年末から始動したRIZINのナンバーシリーズがいよいよ始まる。しかし直前に迫ったここまで、出揃ったカードに対してあまりいい声は聞こえてこない。マッチメイク批判以外にも総合の試合だけでなく、今回も5つのルールがある多様な試合形式を行うことへの不満なども聞こえる。詰まる所、観たいのは“それじゃない”ということなのだろう。だが、じゃあ“それ”は何なのか?というとそれもまた、具体的で現...
2015.12.30 10:13【決着・祭りのあと】桜庭和志×青木真也 12.29 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2015“最近の桜庭和志の試合には常に死の匂いが付き纏う”4,5年前、日本にまだメジャー格闘技があった晩年の試合前煽りVTR中の言葉である。・・・。桜庭和志が負けた。何も出来ずに負けた。簡単にテイクダウンからサイドポジションを取られ、マウントポジションへ移行され、ただ一方的に殴られて終わった。全てが青木真也の戦前の言葉通りとなった。「マットの上にあるのは現実」「自分がやってきたことが彼と比べて劣っていると...
2015.12.28 18:27【決戦前夜】桜庭和志×青木真也 12.29 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2015 LIFE IS NOT EASY BUT LIFE IS NOT BAD. 8年前、六本木で行われた華々しい会見とともに「PRIDE」という格闘技イベントが消滅した。そこは最強を決める場所だった。それ故に物語が生まれた。世界中の強さへ憧れる者の目が、そのリングへと注がれ、いつしか世界最高の格闘技イベントと言われるようになった。それが幻想の光のなかで消え、霧と...
2015.11.11 12:20新生K-1 木村“フィリップ”ミノルの可能性最初に名前を目にしたのは2013年にKrushで“狂拳”竹内裕二をKOした時だった。圧巻のKOだったが、この時は狂拳がああいう負け方をしたという印象の方が大きく木村ミノルに対してはヴァンダレイ・シウバの入場曲を使っていることに意識がいった程度だった。竹内を倒した事でKrush-63kg級のタイトルマッチに挑戦するが、チャンピオンの山崎秀晃に1R47秒でKO負け。この頃はまだ意識も注目もしていなかっ...
2015.11.10 13:53新格闘技「巌流島」について(第1回公開検証大会後)日本で新しい格闘技イベントがスタートした。『巌流島』。正直、現状の思いは半信半疑だ。今のところ格闘技をやりたいのか、格闘技を使ってバラエティを作りたいのかわからない。格闘技が盛り上がって欲しいと応援したい気持ちがある一方、駄目だと決めたらすぐ辞めちゃうんでしょ?という不安が行ったり来たりだ。まず名前が、これは巌流島に限ったことではないが日本の格闘技はどうも、うーん、、、。となってしまう名前が多い。...
2015.10.30 13:32桜庭和志×スーパーササダンゴマシン さいたまスーパーDDT2015 2015.2.15真剣勝負という名のプロレス。桜庭和志にとってプロレスは常に真剣勝負の中にあった。それは単におもしろい技のことではない。そこに生き様があった。物語があった。楽しくて、嬉しくて、切なくて、悔しくて、心が震えるドラマと夢があった。プロレスという名の真剣勝負。DDT=Dramatic Dream Team.DDTにとって真剣勝負の相手は常にお客さんだった。プロレスの楽しさ。プロレスの激しさ。見にきてくれた...
2015.10.25 04:11風神×RIZIN年末の格闘技イベント「RIZIN」のニュースが日々更新され、一人で妄想してはハシャいでいる今日このごろ。先日は相撲界から元大関の把瑠都の参戦が決まった。また、高阪剛の復帰や先日ラスベガスで河野に敗れボクシング引退を表明した亀田興毅、「Road to UFC」に参戦していたDJ.taikiなど、連日様々な参戦が噂される選手の名前が上がっている。そんな中、今一番気になっているのがRIZIN発表記者会見...
2015.10.25 03:56スターダムで起きた喧嘩マッチについてこれもプロレス。そういう声をちらほら聞く。確かにそういえるかも知れない。リングの上で起こること、全てがプロレス。プロレスとは闘いだと。でもとても都合よくも聞こえるのが今の本音だ。リングの上で起こったコトを見れば、ただ安川選手が弱かったのだ。たとえいきなりシュートの展開になったとしても、プロレスラーなら対応できなければならない。そもそもワークやシュートなんて言葉はファン用語であり、プロレスラー自体に...
2015.10.20 13:02電王戦FINAL第5局 阿久津主税 vs AWAKE(覚醒) 2015.4.11―真剣勝負。阿久津主税が守ったモノと巨瀬亮一が貫いて欲しかったモノ。2015年4月11日、東京将棋会館。電王戦FINAL最終第5局。先手 阿久津主税八段 対 後手 AWAKE(巨瀬亮一)プロ棋士側、開発者側、共に2勝2敗で向かえた人間対コンピューター最後の真剣勝負。「ここで投了します」対局開始から僅か49分。21手目、後手2八角から先手1六香をもっての後手投了宣言。「まで21手を持ちまして阿久津八...
2015.10.20 13:00電王戦FINAL第2局 永瀬拓矢 vs Selene 2015.3.212015年3月21日。高知県高知市高知城。かつて土佐と呼ばれたその場所で電王戦FINAL第2局永瀬拓也六段対Seleneが行われた。―坂本竜馬。確かに対局中も中継からは何度もその名前が聞こえた。現地リポーター、高知の観光案内のゲストの方、解説の先生、当たり前である。土佐と言えば坂本竜馬、日本のヒーローの故郷なのだ。親しみやすい高知の人達の観光案内と張り詰めた真剣勝負の対局画面。そのコントラストを楽...
2015.10.15 07:47桜庭和志×鈴木みのる WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム 2015.1.4この試合が終わった時の感想は「ああ、、、。」だった。もう一歩、いや二歩、三歩、、、扉に手は掛かっていた、掛かっていなかった、、、何とも不思議な感覚に襲われた。決して悪い試合ではなかった。だけど、東京ドームが爆発する可能性がこの2人ならあった。誰も見たことのない戦いをこの2人なら出来たはずだった。鈴木みのるはその準備をしていた。全身白づくめの衣装、この試合の為に研ぎ澄ました体。入場から殺気を纏ってい...